介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第23回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第23回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回は、仕事が大好きな緒方さんのお話です。


精神障がい者グループホームは
毎日がワクワクのアトラクション
楽しくて嬉しくて幸せすぎ。

第23回 「漫才

緒方さんは、若い時に頭に大きな怪我をして以来、左半身が、不自由になられたそうだ。
脳にも損傷があり、健忘症も患っておられる。
それまでは、会社で働いておられた事もあるので、ボチボチではあるが、パソコンも使いこなす。

「岡田さん、今日、仕事あるんやけど、どこから地下に行ったらいいの?」
「この建物は、地下はないですよ。」
「ええっ!そんなことないわ、オレ、昨日も地下で仕事しとってんで、ない言われたら困るわ。」
と、ものすごい怒ったような、困ったような顔をされる。

昔、地下で仕事しておられたんやろなと思うけど、ここの責任者に聞いて来ますわと少しその場を離れると、戻って来た時には、地下のことも、仕事のことも忘れておられ
「お茶ちょうだい。」とニコニコしながら言われる。

夕食時になると
「岡田さん、今日、オレ、ここでご飯食べんの?」と言われる。
「緒方さん、どこか他で食べに行くんですか?近くの焼肉やったら、私も連れてって下さいよ。」
「いや、そんなとこ、行けへんで。オレ、金ないもん。」
「またまたぁ、緒方さん、お金持ちやないですか?ベッドの下に隠してはるでしょ?札束。」
「ないわ、そんなん。」とニコニコされる。
「怪しいなぁ。でも焼肉また、連れてって下さいね。」
「おおぅ。今度な。」

そんな緒方さんだが、最近1時間だけ、チラシ折りと、それを封筒に詰める仕事を始められた。

仕事したい、仕事したいと言っておられたので、さぞかし、喜んでおられると思いきや、今からお仕事、頑張りましょうねと言うと

「またぁ?また仕事しないかんの?」と顔を歪めて嫌な顔をされる。

折り方を間違えたり、封入の向きを間違えたり、その度に、スタッフに指摘されるのだが、最初の嫌な顔とは裏腹に、めちゃくちゃ頑張って下さる。

仕事が終わると
「岡田さん、オレ、今日、ココで寝てええの?」と聞かれる。

ココでは、寝れないですよ。ちゃんとお部屋、用意してますから、ベッドで寝てくださいねというと
「オレの部屋?どこにあるん?」
と目が輝く。

そこ、右に曲がったところに、お名前書いてますから、そちらのお部屋で寝てください、と言うと
「ありがとう、助かるわ。」と、感謝され、ご自分の部屋に戻って行かれる。

緒方さん、明日もお仕事頑張りましょうねと言うと、肩越しに、手を振って
「おおぅ。」と言われる。

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第22回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第22回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回は、イベント好き岡田おばちゃんが、皆でイベントを準備するお話です。


精神障がい者グループホームは
毎日がワクワクのアトラクション
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第22回 「イベント企画

ここの仕事を、この4月で3年目を迎え、すでに古株になってきており、イベントとして、やりたい事・好きな事を存分にさせてもらっている。

今年からは、今までなかったカレーの日、うどんの日、ハンバーガーの日、誕生日会、バレンタイン、イースターエッグを探せなどのイベントに加えて、前からある節分、夏祭り、クリスマス会の全てのプログラム、食事内容、ポスター作り、司会等、任せてもらっているので、楽しくて楽しくてしょうがない。

イベントは、利用者さんにも大いに協力してもらって盛り上げていく。
トミちゃんとやえこちゃんと奈緒さんは、ポスターの絵を描いて下さる。
独創的で、カラフルなポスターに仕上がるから高評価だ。

オカネさんには、企画部長として他の利用者さんの好きな食べ物を聞いてまとめて頂き、企画書の作成をお願いしている。

この前、オカネさんは、朝、私の顔を見るなりノートから切り離した紙を顔の前でヒラヒラさせながら、「おばちゃん、コレ、今日の企画書」とニヤニヤしながら近づいて来られる。

パエリア大会?パエリアってどうやって作るの?
私は大きな平たい鍋を思い浮かべた。

「おばちゃん、知ってるやん!」

と言われ、作ったことないし、予算もあるから、経理に聞いてみるわな。
と答えると、ニヤニヤしながら「頼むよぉ。」と紙切れを置いて行った。

最近は、やえこちゃんもみんなと同じように「岡田さん、つぎ、何するの?」
と聞いてくるようになった。

何がいいのか聞くと
「たこ焼きパーピー(パーティ)」「ケーキ」「カレー」と3つ並ぶ。

若いリョウくんとトミちゃんにも、次のイベント何がいい?と聞いたら
「チキンライスにハムとトンカツ乗せて、チーズとゆで卵半分と、飲み物はコーラで。」

といわれたが、50代以上がほとんどのこのホームでは、胸焼けしそうなメニューだ。

でもなんとか、みんなの期待に応えられるように、単調な毎日にちょっとしたイベントが増えて、利用者さんも、スタッフも楽しめるようにと思っている。

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第21回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第21回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回も、テイストを少し変え、ガイドヘルパー講習を受講した際のお話です。


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第21回 「ガイドヘルパー講習

私が働いているグループホームでは、7名の利用者さんが、移動支援で外部のガイドヘルパーさんと、週1ぐらいで外食をしに行ったり、買い物に行ったり、カラオケや動物園、または通院について来てもらったりされています。

そこで私は、そんなガイドの講習を受けてみることにしました。
2回の座学と1回の実習が終わってレポートを提出すると終了証がもらえます。

障がいがある方の、社会参加のお手伝いです。
利用者さんが主役なので、彼らの行きたいところについて行き、貴重な時間をできるだけ楽しんでもらうように、安全安心にお手伝いするのが仕事です。

私の実習は、ある作業所で、利用者さんに仕事を教えてもらいながら、一緒に働くところから始まりました。
3時間ひたすら、健康枕に入れるヒノキのキューブに、ヤスリをかけることでしたが、香りが良くて楽しくてあっという間に時間が過ぎました。

昼食後、利用者さんと先生とバスに乗って駅前の雑貨屋や本屋に行き、それぞれの利用者さんに合った歩き方や、フォローの仕方を学びました。

最後に先生から、せっかく、障がい者の方に関わってくれてるのだから、最後まで辞めないで欲しいとお願いされ、私は、どんな形でも続けていこうと思っていますとお伝えしました。

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第20回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第20回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回は、テイストを少し変え、病院でアルバイトをした際のお話です。


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第20回 「病院での看護助手

来年の介護福祉士の試験日まで、1年を切りました。

私は週5日、障がい者の施設で働いていますが、試験内容ってほぼ、高齢者の介助に関するものが多いんです。
障がい者施設で働いていても、試験資格はもらえるのですが、何か高齢者福祉にも少しは携わっておいた方がいいかと思い、休みの日に半日バイトで、デイサービスや病院で、入浴介助やオムツ交換を行っています。

今回は初めて病院で働いた時のことをお話しします。

就業時間は、9〜12時の3時間でした。
地下の更衣室で着替えて4階まで行くと、ナースステーションで担当の看護師さんを待ちました。
すると、とても感じの良い主任さんが来られ「今からオムツ交換しますが、経験ありますか?」と聞かれ、はい、でもブランクありますと言うと「私の助手をしてもらったらいいので、大丈夫ですよ」と言われホッとしました。

病室前に行くとすでに他の看護師さんたちが、交換の真っ最中でしたが、患者さんは、とても静かにされてるようでした。
おはようございますと、お声がけをしても返事はありません。
朝ごはん美味しかったですかとお聞きしても返事はなく、主任が代わりに、「皆さん、胃ろうか鼻腔経管食なんで、味は分からないと思います」と答えて下さいました。

それでも、誠心誠意オムツ交換の助手をしながら、ご挨拶をして、お声がけをして、冷たい手先やつま先をさすって温めさせて頂きました。

1人怖がりの方がおられ、ベッドの柵に両手で掴まっておられ、なかなか離していただけない状況でした。
痛くないよ、大丈夫よと、何度もお声がけしましたが怖い怖いとしがみついて離して下さらないので、お父さん、私と握手して下さいと言うと、パッと離して下さり握手もでき嬉しかったです。
それが終わって、今度は、入浴介助をしました。
ベテラン介護士さんの助手でした。

ここでも、返事が返ってこない患者さんにご挨拶をし、お風呂お好きですか?
気持ちいいですか?と話しかけました。
なんの変わり映えもない天井を見つめるだけの生活でも、週一度のお風呂は、唯一の楽しみなんじゃないかなと思うんです。
その機会を台無しにしないようにと思って、拘縮した指の間の垢を取ったり、破れそう皮膚を手で撫でて石鹸で洗ったりしました。

ただ、時間が押してしまって7名中3名は、シャワー浴になってしまいました。
申し訳ない気持ちになりましたが、12時になり、上がって下さいと言われたのでその日のバイトは、終了しました。
新しい経験で緊張しましたが、満点の評価を頂いたので、また、エントリーします。

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第19回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第19回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回は、最年長の小森さんのお話です。


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第19回 「緊急対応

小森さんは、うちのグループホームで最年長70代の利用者さんだ。
私達が朝出勤の際、車から出ると、すぐさま部屋の窓を開けて
「おはようございます」と言って下さり、帰る時も
「さよなら、お疲れ様」と言って下さるとても優しく礼儀正しい方だ。

ある日の昼前、ダイニングで小森さんのバイタルを測っていた訪看さんが
「誰か、救急車呼んで!」と叫んだ。

「どうしたんですか?」と駆け寄って見ると、小森さんは、椅子に座って、顔面蒼白で意識が薄く両腕が、ダラーンとなっていた。

まるで死人のような白さに慌てて、サービス管理責任者が救急車を呼ぶために、電話を手に事務所に走っていった。
訪看さんが、小森さんの部屋から敷布団を取ってきて敷き始めたので、私は、その横で小森さんの名前を呼び続けた。

私は必死で、救急車がもうすぐ来るから頑張ってと腕をさすり続けた。
その時、向こうの方でサイレンの音が聞こえた。

私は、玄関にあった靴や椅子を片付けドアを開け救急車を誘導すべく外に出た。
お願い、早く来て、サイレンは、近くなってきたが姿が見えない。
通りに出たら、他の車を追い越して来る赤い救急車両が、見えた!えっ?赤?消防車?もうなんでもいい、心臓がバクバクし始めた。
こっちです!両手を振って、大きな声を出した。

救急隊が、降りてきた。

「ここから入って!廊下、まっすぐ行って下さい!!」と指さす私に、救急隊が「土足OKですか?」聞いた時、一瞬、拍子抜けした。
「え?土足?もちろんOKです!! 」と叫んだ!

3人、5人、救急車両3台、合計10名の救急隊が入って来た。

副隊長が小森さんに声掛けを、ナースが点滴を、ドクターが診察を、よく見ると近隣の2つの市から2組の救急隊が来ていた。

私は、絶対助かると確信した。

隊員の頼り甲斐のある機敏な対応。
こんな状況で不謹慎だが、映画さながらでカッコイイと感じた。

その後、入院1週間で、小森さんは元気に帰って来られた。
私は、本当に良かったと心から思った。

その日の帰りの時も、窓を開けて
「さよなら、また明日」と言って見送って下さった。

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第18回

新年明けましておめでとうございます!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第18回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回は、美代さんとお母様のお話です。


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第18回 「2階の天使

美代さんは、言葉を使わない方なので、音楽を聴きたい時は、リモコンを持って来てご自分の部屋を指差される。

いつも一緒の音楽だが、しばらくベッドの上に寝転がって聴いておられることが多い。
だいたいは、毎日ご機嫌で、たまにクッとかニャーとかハーとか大きい声を出される時もあるが、普段はとても穏やかな人だ。

緑茶が好きで、ほうじ茶をお渡しすると、違うと戻される。

美代さんは、お風呂が大好きだ。
でも、こちらの準備ができていない時に、1人で服を脱ぎ湯船に浸かってしまわれると最低20分は、出て来てくれない。
なだめすかして、体洗いましょう、頭洗いましょうと、誘っても上がってくださらないような、頑固なところもある。

最近は、洗髪の際に椅子に座って下さらないので、立ったまま洗わなければならない。
美代さんは、身長が私と同じくらいなので、流す時、私の腕はびちょびちょになる。

美代さんのお母様は、毎週日曜日、美代さんと出かけられ、たまに平日にも用事があれば施設に来られる。
お会いすると毎回「うちの娘は、ご迷惑おかけしてませんか?」とおっしゃる。

私は、“迷惑なんて、全然ないです。美代さんはとても優しい方で、私らスタッフの癒しの天使です。”とお答えしている。

この前も「うちの子、迷惑かけてませんか?」とおっしゃったので、特になかったが、強いていえばと、お風呂で最近座って頂けない事をお伝えしたら、お母様は、大変恐縮されて
「今度、言っときますね。エライすいません。本当にすみません」
と頭を下げられたので、私は慌てて、“こちらこそ大した事でないので忘れて下さい。美代さんを叱らないで下さいね。私の腕が濡れるくらい大したことではないので”と言ったが、お母様は
「いえいえ、ああ見えて、頑固なところがあるから、あの子」
とニコニコ笑っておられた。

私は、この素敵なお母様にも癒されている。

私は、利用者様のご家族とお話するのが好きだ。

涙ながらに苦労を語って下さる方、子供がどのように暮らしているか心配だと様子を伺う方、スタッフの仕事を労ってくださる方がいらっしゃる。

どのご家族も子供さんの幸せを願ってやむにやまれず、この施設に預けておられる。

だから、絶対に手を抜いたり、適当にあしらったりしてはいけない。
どんなに忙しく、人が足りない時も、呼ばれればすぐに答え、お手伝いさせて頂く。

そうでないと、ご家族と親しくお話することはできない。

私は、利用者様がこの施設におられる限り、その人らしく過ごして欲しいといつも思っている。

2025年もありがとうございました♪2026年もよろしくお願いします!

ケアステ編集部です。
2025年もありがとうございました!
2026年もワークステーションをよろしくお願いいたします!

誠に勝手ながら、ワークステーションは
12/27(土)~1/4(日)まで年末年始休業とさせていただきます。
年末年始休業中もWEBでのご応募は受け付けており、1/5(月)から順次対応させていただきます。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

ケアステブログのバックナンバーから読み物ページのご案内です♪
とても読みやすいので、ぜひご覧くださいませ!

「介護職員初任者研修資格」取得までの道のり~ゆうちゃんの挑戦~

”ゆうちゃん”が介護職員初任者研修資格を取得するまでの道のりを書きつづったブログです。
介護職にご興味のある方やこれから介護職員初任者研修をとろうと思っている方、それ以外の方も、気軽に読んでいただけるブログです!
「介護職員初任者研修資格」取得までの道のり~ゆうちゃんの挑戦~

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」

「介護福祉士」取得を目指して、精神障がい者グループホームで実務経験を積んでいる日常のできごとを楽しくお伝えしている、現在連載中のブログです!
介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」

竹子のこんな映画はいかがですか

洋画好きの竹子が、介護に関わるオススメの映画をご紹介!
竹子のこんな映画はいかがですか

 

人気のお仕事情報は以下の特集からご覧くださいませ!

●夜勤のみのお仕事特集
https://www.caresta.jp/special/night/

●看護助手のお仕事特集
https://www.caresta.jp/special/kangojoshu/

介護職・看護助手のお仕事探しは
『ケアステーション』で
https://www.caresta.jp/

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第17回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第17回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

最近は、スムーズにお風呂に入って下さるオカネさんのお話です。


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第17回 「おばちゃん 、魔法使いになる!

去年の6月、猛暑のある日、オカネさんはうちの施設にやってきた。(ブログ5参照)あれ以来しばらく入浴介助には、手こずってきたが、最近は
“オカネさん、お風呂行きましょか?お洋服選ぼか?”
と言うとハイハイと、ご自分から選ぼうとして下さる。

潔癖症なのか、服が入っている引き出しの取っ手は、触らず上にある黄色の色鉛筆で引っ掛けて開けておられる。
パンツ1枚を選ぶのが1番、時間がかかる。
あれでもない、これでもないと言いながら迷われてるので、これがいいんじゃないの?と触ると
「あ!おばちゃん触ったからコレは、あかん」
と言われ、最初から選び始めるのでこちらは絶対触れない。

それがオカネさんのこだわりだ。

最近は、服を選ぶとき、ニコニコされている。
私が自分の着ない服を持ってきたので、そこからも選べるからかもしれない。

ある日、若い女性の支援員から
“岡田さん、ちょっとお願いします。服は選んで下さったんですけど、このバスタオルに魔法をかけれるのはおばちゃんだけと仰ってまして…。”
と真面目な顔で言ってきた。

オカネさんは、いつものバスタオルを持ってきて
「おばちゃん、コレ、男でも使えるように魔法かけてや」と言ってきた。

オカネさんは、40代の女性だが、自分は18歳のハンサムな男子だと思っておられる。

「おばちゃんやないとあかんねん、若い女にはできへんから」

嬉しいのか悲しいのか複雑やけど
“よっしゃ!魔法かけるでぇ!”と大袈裟に両手を大きくゆっくり回して
“ハンサムな男でも使えるバスタオルになれっ!!”と言ったら

「おばちゃん、ありがとう!使えるようになったわ」とルンルンで、お風呂場に向かって行かれた。

その後も、「このクシ、使えるようにして」と言われたので、“ほな、一緒に魔法かけるで”と、人差し指で〇をかいて

”若い男でも使えるクシになれっ!!”と叫んだら

「おばちゃん!すごいな、使えるようになったわ」と喜んでくれた。

オカネさんが、喜んでくれるんやったら、なんでもする。

本当は、オカネさんの統合失調症が治って、障がいがなくなるなら、魔法でもなんでもかけてあげたいと思っている。

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第16回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第16回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回は、憎めないリョウくんのお話です。


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第16回 「ちょいちょい何かやらかすリョウくん」

リョウくんは、お目がパッチリで、まつ毛も長く、背が高くて、若い女性の利用者さんから人気があり、抱きつかれたり、プレゼントをもらったり、話題になったりするが、女性には全く興味がない28才男子。

そんなリョウくんは、いつも、半分現実の世界にいるが、半分は自分の想像の世界にいる。

自分の世界には、江戸川コナンやワンピースの海賊、シャーロックホームズや明智小五郎がおり、その世界では、よく殺人や誘拐事件が起こっていて、事件を解決すべくスタッフに謎解きをお願いしたり、コナン君に伝言を頼んできたりする。

「岡田さん、奈良シカオ君が誘拐されたからコナン君に伝えてきて」

コナン君は、今どこにいるの?

「わからない。」

そうか、じゃあ会ったら伝えるね。

と、話を聞いて答えてあげると喜んでくれるし、結果を求められないので助かる。ただ、全く意味不明な内容を、際限なく呪文のように話してくることがあって、聞いてるふりをするのに大変な時もある。何かわかる単語があればそれを繰り返して、聞いてるよというと、安心してくれる。

彼は、嫌なことがあると、眉間にシワを寄せるのが不穏のサインだ。

ソルさんがヘンテコな歌を大声で歌い出したり、水分やお菓子の要求が却下されたり、スタッフが他の利用者さんと楽しく話していたり、好きでないスタッフから何か言われたりしたとき不穏になる。

ひどくなると、幻聴が聞こえるのか壁に向かって「コラ!お前!出て来い!」と大声で叫ぶこともある。壁を叩いたり、蹴ったりすることもある。窓からポケモンカードを撒いたり、お風呂のお湯を抜いたり、衣装ケースから服を全部出し床に散らかしたり、いろんな事をやらかす。

家族が買ってくれる高いゲーム機は4台目も壊してしまった。

この前は、ティッシュ9箱から全て床にばら撒いて、ちょっと早い雪景色アートを披露してくれた時は、不覚にも「キレイやなぁ」と言ってしまった。

ある日は、たまたまカギが開いていた事務所から炭酸のペットボトルを5本取ってきて一気に飲みほし、すべて吐いて、床もベッドもエライ事になった。

そんなこんなで、他の人がやらないだろう、色々『面白い事』をやらかしてくれる。

ブツブツ文句言いながら後片付けをしてる私の横でニコニコしながら見守ってくれる。

機嫌が良いと、近づいて、肩を組んできて耳元にフーと息をかけて「ふふふ」と笑う。

これは、慣れないとコワイし、慣れてもゾッとする。

でも可愛いところもある。
帰ろうとする、私を見つけて
「岡田さん、またお好み焼き作って欲しい」と言ってくる。
美味しかったん?
「うん。」
じゃあ、また作るわねと言うと、うれしそうにニコッとしてくれる。

私が作るお味噌汁を、おふくろの味と言ってくれるのは、リョウくんだけだ。

明日は何をしでかすのか、厄介でもあるが、ほんのちょっとだけ楽しみでもある。

介護職・看護助手のお仕事探しは「ケアステーション」で

介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第15回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第15回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回は、夕食準備中のキッチン周りの会話を、少し録音した内容です。


精神障がい者グループホームは
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第15回 「キッチン周りでの、何気ないコミュニケーション」

2階(女性のフロア)
16:30 キッチン内 夕食の準備
録音再生スタート

【やえこさん】岡田さーん、おかず、なに?(チキンです)チキンやてチキン。
岡田さん、好きよ。(ありがとう、美味しいご飯作るね)うん

【じゅんさん】ここにお茶入れてぇ
(はい、どうぞ)ありがとさーん🎵

【エリさん】すみませーん 今日お風呂入られへんの?
(明日入りましょ)えーなんで?

【やえこさん】岡田さん、夜勤だれ?
(山本さんですよ)
山本さん来る?(来られますよ)
どこに?(ここに)何時に?(6時に)

【エミさん】岡田さん、私のスプーン置いてくれた?(置いてますよ。ほら)
私のチキン、皮むいて、切ってや。
(切りましたよ)見せて
(はい、こんな感じでOK?)OKですぅ。

【ゆりさん】あの、お茶いいですか?
(ゆりさん、さっき飲みはったのであと15分待ってくださいね)
はい。

【やえこさん】やえこちゃんもお茶欲しい。(やえこちゃんもお薬の時に飲むからもう少し待ってね)漢方?(そうよ)
岡田さん、明日パン?(そやね、明日パンやね)ヤッター(なんのパンかな?)メロンパンがいい。

【エリさん】ねえ、お風呂入られへんの?なんで?なんでよぉ。(さっき入らないっておっしゃったけど)そんなん言ってない!
(エリさん、今日は遅いから明日、入りましょね)えーなんで?なんで?

【エミさん】岡田さん、今入れたのごぼう?にんじん?なに?
(ごぼうの炊いたんです)美味しい?(美味しいですよ)

【エリさん】私のご飯ある?(ありますよ)岡田さん、私の話も聞いてよ。
(聞いてますよ)えー?

【アキさん】ロキソニン貰ってもいいですか?(はい、ちょっと待ってね。はいどうぞ、お茶も入れますね)ありがとう

【エミさん】岡田さん、美代ちゃん、またトイレ行ったで!あぁトイレットペーパー口に入れたで。
(美代さん、はい、お口開けて)

【やえこさん】うんこ行く。(出たら教えてね)うんこ、うんこ、ハハハ

【エミさん】やえこちゃん、ご飯作ってんのにうんことか言わんといてよ。デリカシーがないんやから、もう。
なぁ、岡田さん。(エミさんも今、言うてはったけど)

【ゆりさん】すみません。お茶いいですか?
(まだ、5分しか経ってないからあと10分待ってくださいね)はい。

16:35再生終了…

ご飯前のみんなとの会話は、家族みたいで、そのひと時が貴重で、楽しい時間です。