こんにちは!ケアステ編集部です。
2020年6月から2021年3月にかけて、このケアステブログで、介護職員初任者研修資格取得までの道のりを連載していた『ゆうちゃん』が、
この度、『岡田のおばちゃん』として、ケアステブログに帰ってきました!
▼ブログ「介護職員初任者研修資格」取得までの道のり~ゆうちゃんの挑戦~は、こちらをご覧ください。
「介護職員初任者研修資格」取得までの道のり~ゆうちゃんの挑戦~
現在、なんと!すでに!63才なのですが、
「もっと介護のことを勉強し、もっと深く知りたい。現場で働いてみたい。
国家資格の「介護福祉士」の試験に合格して、若い介護職さんのフォローもしながら、利用者さんの介護も続けたいし、新しく入ってきた利用者さんの介護計画も作成したい…」
と、さらなる夢が膨らんでいました。
「介護福祉士」を取得する方法はいくつかありますが、その中で彼女は、
「実務経験ルート」で、介護福祉士の取得を目指します!
「実務経験ルート」では、
介護施設等で実際に介護職員として働き、実務経験3年以上かつ従事日時540日以上
+
実務者研修(座学と演習)の受講
が必須となります。
彼女は、単発のアルバイトで働いたことがある「精神障がい者グループホーム」がとても気に入り、ここで週5日働いて経験を積み、介護福祉士取得を目指すことにしました!
障がい者グループホームとは、障がいのある方々が地域の中で少人数で暮らす「住まい」です。
自宅での生活が困難な方が入所されるので、生活に必要なサポートは職員が行います。
この「介護職ブログ」では、楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりのおばちゃんならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。
彼女が、ブログを始めることをグループホームの管理者さんにお話しすると、
「介護施設には、高齢者施設と障がい者施設があって、高齢者施設のことは広く知られていても、障がい者施設のことを知っている人は少ないから、ブログを通して、多くの人に知ってもらいたい」
と応援してくれたそうです。
前置きが長くなりましたが、「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」始まります!
介護福祉士への挑戦
「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」
精神障がい者グループホームは、毎日がアトラクション
楽しくて嬉しくて幸せすぎ。
第1回 「ヘナヘナ語」
おはよう!ソルさん!もう歩けた?
ソルさん(仮名)は、ホームに来た時は、ゆっくりでも自分で歩けてたというのに、今は車椅子に乗っている。
家族さんとは上手く話せるのに、家族さんが帰ると途端に聞き取れないヘナヘナ語で話し出す。
何故か私を『はんほふはん』(看護婦さん)と呼び、何ですか?というと「ほいへほいへ」え?何ですか?トイレ?「んんん〜」???「ひょんへん」ソルさん、ちゃんと喋って「あ〜!へた!」出た?え〜もう早く言ってよと言ったら「言ってるやん」とニヤニヤしている。
ソルさんは、手すりに捕まれば何とか少しなら立っていただけるので、少しの介助でトイレで用を足せるのに、ヘナヘナ語がわかりにくいせいで、リハビリパンツの中がえらい事になりやすい。
以前管理者に、用を足したい時はトイレと書いた旗を上げてもらったら、早めに対処できてパットやリハビリパンツの消費も減るので、どうですかと聞いたら却下された。
そんな事をしたら、ソルさんが話す事をしなくなるという事だった。
本当は、話せるのに何故、職員にはヘナヘナ語で話すのかわからないが、ソルさんは、いつも変わらずニヤニヤしている。
目下の目標は、自分で車椅子を動かしてトイレや自室に移動すること。 オリンピック中には「ソルさん!頑張れ!あと2メーターで予選通過!」と言うと、のら〜りくら〜りからヨタヨタにギアが入る。
ヨシ!予選通過したら次は、車椅子を卒業して自分で歩くよ。
心配しておられるお母さんに、歩けるようになったって見せてあげようね、というとソルさんは、真顔でグータッチをしてくれた。