こんにちは!ケアステ編集部です。
精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第23回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。
今回は、仕事が大好きな緒方さんのお話です。
精神障がい者グループホームは
毎日がワクワクのアトラクション
楽しくて嬉しくて幸せすぎ。
第23回 「漫才」
緒方さんは、若い時に頭に大きな怪我をして以来、左半身が、不自由になられたそうだ。
脳にも損傷があり、健忘症も患っておられる。
それまでは、会社で働いておられた事もあるので、ボチボチではあるが、パソコンも使いこなす。
「岡田さん、今日、仕事あるんやけど、どこから地下に行ったらいいの?」
「この建物は、地下はないですよ。」
「ええっ!そんなことないわ、オレ、昨日も地下で仕事しとってんで、ない言われたら困るわ。」
と、ものすごい怒ったような、困ったような顔をされる。
昔、地下で仕事しておられたんやろなと思うけど、ここの責任者に聞いて来ますわと少しその場を離れると、戻って来た時には、地下のことも、仕事のことも忘れておられ
「お茶ちょうだい。」とニコニコしながら言われる。
夕食時になると
「岡田さん、今日、オレ、ここでご飯食べんの?」と言われる。
「緒方さん、どこか他で食べに行くんですか?近くの焼肉やったら、私も連れてって下さいよ。」
「いや、そんなとこ、行けへんで。オレ、金ないもん。」
「またまたぁ、緒方さん、お金持ちやないですか?ベッドの下に隠してはるでしょ?札束。」
「ないわ、そんなん。」とニコニコされる。
「怪しいなぁ。でも焼肉また、連れてって下さいね。」
「おおぅ。今度な。」
そんな緒方さんだが、最近1時間だけ、チラシ折りと、それを封筒に詰める仕事を始められた。

仕事したい、仕事したいと言っておられたので、さぞかし、喜んでおられると思いきや、今からお仕事、頑張りましょうねと言うと
「またぁ?また仕事しないかんの?」と顔を歪めて嫌な顔をされる。
折り方を間違えたり、封入の向きを間違えたり、その度に、スタッフに指摘されるのだが、最初の嫌な顔とは裏腹に、めちゃくちゃ頑張って下さる。
仕事が終わると
「岡田さん、オレ、今日、ココで寝てええの?」と聞かれる。
ココでは、寝れないですよ。ちゃんとお部屋、用意してますから、ベッドで寝てくださいねというと
「オレの部屋?どこにあるん?」
と目が輝く。
そこ、右に曲がったところに、お名前書いてますから、そちらのお部屋で寝てください、と言うと
「ありがとう、助かるわ。」と、感謝され、ご自分の部屋に戻って行かれる。
緒方さん、明日もお仕事頑張りましょうねと言うと、肩越しに、手を振って
「おおぅ。」と言われる。
