介護福祉士への挑戦「岡田のおばちゃん 介護職ブログ」第9回

こんにちは!ケアステ編集部です。

精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第9回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。

今回は、照れ屋なトミちゃんのお話です。


精神障がい者グループホームは
毎日がワクワクのアトラクション
楽しくて嬉しくて幸せすぎ。

第9回 「人に触られると、半日パニックになるトミちゃんのお話」

トミちゃんは、昨年入居された19歳の男の子。
思わず撫でたくなるクリクリ頭で、体型がぽっちゃりなので、ついつい触りたくなってしまうのだが、ちょっとでも触れてしまったら、たちまちパニックになって、部屋にこもって、大きな声で暴言を吐き、窓を開けて大切にしているぬいぐるみを外に投げ始めてしまう。

ぬいぐるみは、自分で拾いに行くのだがその時、ハッと我に返るのか
「ぬいぐるみ投げちゃった」とバツの悪そうな顔をする。

ある時、ダイニングで記録を書いていたら、前にちょこんと座り、なんか描いてと言ってきたので、ちゃちゃっと子ブタを描いたら
「それボク?めっちゃ似てる。僕の部屋のドアに貼っておいて」とお願いされた。

これ、トミちゃんと違うよ。子ブタちゃん。
もっとキレイに描いてあげよかと言ったが、それがいいとの事でセロテープで貼ってあげた。

トミちゃんは、すごく喜んでくれて
「僕がココを退所するまで貼っておいてね」と言って、訪問看護の看護師さんやお医者さんにも
「コレ、岡田さんに描いてもらってん」と言ってくれているらしい。

それ以来、何でも話してくれるようになったが、依然、握手もすることができなかった。

ある時、トミちゃんが、
「僕は触られたくないけど、触りたい派やねん」と公言するようになった。

なんや!なんやと!?

触りたい派?

その後、恐る恐る手を出すとハイタッチしてくれたと喜ぶスタッフが続出した。

遅まきながら私にも帰りしなにハイタッチしてくれた。

(*´∀`)人(´∇`)

ありがとうトミちゃん💕
涙が出るほど喜ぶ私を見て、トミちゃんは恥ずかしそうに
「ま、また明日ね」
と見送ってくれた。

ワークステーション

投稿者: ワークステーション

介護・福祉・医療分野の転職や派遣のお仕事をお探しの方をサポートしているワークステーション。 1984年創業以来、関西を中心に医療・福祉に携わる方と、真心を込めた”Face to Face”のおつきあいで、信頼関係の構築に努めてきました。 現場を知るために、社員が病院や福祉施設で介護の実務を経験。また、ボランティア活動として福祉施設へ音楽演奏に出かけたりと、人材の派遣や紹介だけでなく、私たちと関わったすべての人が笑顔になるサービスを目指しています。