こんにちは!ケアステ編集部です。
精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第19回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。
今回は、最年長の小森さんのお話です。
精神障がい者グループホームは
毎日がワクワクのアトラクション
楽しくて嬉しくて幸せすぎ。
第19回 「緊急対応」
小森さんは、うちのグループホームで最年長70代の利用者さんだ。
私達が朝出勤の際、車から出ると、すぐさま部屋の窓を開けて
「おはようございます」と言って下さり、帰る時も
「さよなら、お疲れ様」と言って下さるとても優しく礼儀正しい方だ。
ある日の昼前、ダイニングで小森さんのバイタルを測っていた訪看さんが
「誰か、救急車呼んで!」と叫んだ。
「どうしたんですか?」と駆け寄って見ると、小森さんは、椅子に座って、顔面蒼白で意識が薄く両腕が、ダラーンとなっていた。
まるで死人のような白さに慌てて、サービス管理責任者が救急車を呼ぶために、電話を手に事務所に走っていった。
訪看さんが、小森さんの部屋から敷布団を取ってきて敷き始めたので、私は、その横で小森さんの名前を呼び続けた。
私は必死で、救急車がもうすぐ来るから頑張ってと腕をさすり続けた。
その時、向こうの方でサイレンの音が聞こえた。
私は、玄関にあった靴や椅子を片付けドアを開け救急車を誘導すべく外に出た。
お願い、早く来て、サイレンは、近くなってきたが姿が見えない。
通りに出たら、他の車を追い越して来る赤い救急車両が、見えた!えっ?赤?消防車?もうなんでもいい、心臓がバクバクし始めた。
こっちです!両手を振って、大きな声を出した。
救急隊が、降りてきた。
「ここから入って!廊下、まっすぐ行って下さい!!」と指さす私に、救急隊が「土足OKですか?」聞いた時、一瞬、拍子抜けした。
「え?土足?もちろんOKです!! 」と叫んだ!
3人、5人、救急車両3台、合計10名の救急隊が入って来た。
副隊長が小森さんに声掛けを、ナースが点滴を、ドクターが診察を、よく見ると近隣の2つの市から2組の救急隊が来ていた。
私は、絶対助かると確信した。
隊員の頼り甲斐のある機敏な対応。
こんな状況で不謹慎だが、映画さながらでカッコイイと感じた。
その後、入院1週間で、小森さんは元気に帰って来られた。
私は、本当に良かったと心から思った。
その日の帰りの時も、窓を開けて
「さよなら、また明日」と言って見送って下さった。

