新年明けましておめでとうございます!ケアステ編集部です。
精神障がい者グループホームで実務経験を積みながら、「介護福祉士」取得を目指す『岡田のおばちゃん』による連載ブログの第18回。
楽しいことが大好きで、入居者さんへの愛情たっぷりの彼女ならではの視点と言葉で、グループホームでの日常の出来事や介護のお仕事の実体験をお伝えしていきます。
今回は、美代さんとお母様のお話です。
精神障がい者グループホームは
毎日がワクワクのアトラクション
楽しくて嬉しくて幸せすぎ。
第18回 「2階の天使」
美代さんは、言葉を使わない方なので、音楽を聴きたい時は、リモコンを持って来てご自分の部屋を指差される。
いつも一緒の音楽だが、しばらくベッドの上に寝転がって聴いておられることが多い。
だいたいは、毎日ご機嫌で、たまにクッとかニャーとかハーとか大きい声を出される時もあるが、普段はとても穏やかな人だ。
緑茶が好きで、ほうじ茶をお渡しすると、違うと戻される。
美代さんは、お風呂が大好きだ。
でも、こちらの準備ができていない時に、1人で服を脱ぎ湯船に浸かってしまわれると最低20分は、出て来てくれない。
なだめすかして、体洗いましょう、頭洗いましょうと、誘っても上がってくださらないような、頑固なところもある。
最近は、洗髪の際に椅子に座って下さらないので、立ったまま洗わなければならない。
美代さんは、身長が私と同じくらいなので、流す時、私の腕はびちょびちょになる。
美代さんのお母様は、毎週日曜日、美代さんと出かけられ、たまに平日にも用事があれば施設に来られる。
お会いすると毎回「うちの娘は、ご迷惑おかけしてませんか?」とおっしゃる。
私は、“迷惑なんて、全然ないです。美代さんはとても優しい方で、私らスタッフの癒しの天使です。”とお答えしている。
この前も「うちの子、迷惑かけてませんか?」とおっしゃったので、特になかったが、強いていえばと、お風呂で最近座って頂けない事をお伝えしたら、お母様は、大変恐縮されて
「今度、言っときますね。エライすいません。本当にすみません」
と頭を下げられたので、私は慌てて、“こちらこそ大した事でないので忘れて下さい。美代さんを叱らないで下さいね。私の腕が濡れるくらい大したことではないので”と言ったが、お母様は
「いえいえ、ああ見えて、頑固なところがあるから、あの子」
とニコニコ笑っておられた。
私は、この素敵なお母様にも癒されている。
私は、利用者様のご家族とお話するのが好きだ。
涙ながらに苦労を語って下さる方、子供がどのように暮らしているか心配だと様子を伺う方、スタッフの仕事を労ってくださる方がいらっしゃる。
どのご家族も子供さんの幸せを願ってやむにやまれず、この施設に預けておられる。
だから、絶対に手を抜いたり、適当にあしらったりしてはいけない。
どんなに忙しく、人が足りない時も、呼ばれればすぐに答え、お手伝いさせて頂く。
そうでないと、ご家族と親しくお話することはできない。
私は、利用者様がこの施設におられる限り、その人らしく過ごして欲しいといつも思っている。
